今日も昼寝部 〈オーストリア支部〉

移住に最適な国 ランキング第7位(2016)のオーストリアより

ベートーヴェンの第九に思う。

今の仕事についてから、毎年元旦は第九の演奏会が恒例となっていて、2017年の元旦も例外にもれず、第九です。元旦から有無を言わさず仕事初めなのです、、、。

こちらにはクリスマスを過ぎると、日本のような仕事納めや、年末の感覚ってほとんどなくって、元旦でこそ祝日ですが、2日からもう当たり前に平日になります。ましてや2017年の元旦は日曜だから、これって、もうただの週末と変わらない!

 

まぁ、唯一第九を歌うことで、ああ、年が明けたなぁという気分にはなるかなぁと思っていますがどうでしょうね。

さて、先日、この第九についてとても丁寧に解説等なさっているブログを読み、ほうほうと大変興味深く拝見しました。

 

こちらがそのブログです。

fuchssama.hatenablog.com

特に、歌詞について改めてじっくりと考えることができて、このブログを読んだ翌日の第九のオケとの稽古で、普段よりも歌詞をしっかり心に留めながら歌っている自分がいました。

 

2017年元旦の演奏会では、暗譜で歌います。私にとって暗譜で歌うのは初めて。なので、いつも以上に歌詞の重みを考えながらの稽古となりました。

 

さて、第九で一番有名なのは、歌が付いているこの4楽章だと思うのですが、実はこの前に3つ楽章があって、それはそれは美しい音楽で、その3つの楽章を聴いた後に、この歌つきの楽章が来るのが、このベートーヴェンの交響曲の素晴らしい点だと思っています。

この3つの楽章の間、歌う側としては、ずっと待ち時間なわけですが、演奏会によっては、第一楽章からすでにホールの中にいて、オケの後ろに座っていたり、または、第二楽章の後で入場したり、と指揮者の意向によって様々です。

私はどちらも経験しましたが、個人的には、最初からオケの後ろに座って音楽を聴いている方が好きです。

なぜかというと、聴いている間、物思いにふけれるからww

音楽を聴いていると、過去のことだったり、これからのことだったり、今のことだったり、と、実に様々なことが頭に浮かんでくるんです。

多分40分かそこらだと思うんですけど、それだけの時間、ただ物思いにふけれることって日常ではほとんどありません。

何かあったら、すぐスマホやパソコンを開いたり。仕事や家事があったり。

でも、オケの後ろに座っている間は、そんなこともできませんから、ただ音楽を聴いているしかないんです。

極端な話、一年の中で唯一物思いに耽ることのできる時間かもしれません。だからすごく貴重で素晴らしい時間。

 

そうやっていろいろと考えた後に、この四楽章を歌うわけです。歌詞の内容はキリスト教のものですが、キリスト教でなくたって、人類皆兄弟。世界に平和を。万歳!という気持ちで歌うことができます。(詩の意図するところとは違うかもしれませんけど)

歌詞の力なのか、音楽の力なのか、はたまた両方の力のなせる技なのか。

 

日本でもこの第九は人気ですよね。日本いいた頃は、「なんだ、ただの大声で歌って楽しむためのお祭りの音楽じゃないか」と思って、あまり好きではなかったし、私自身歌ったこともなかったのですが、7年前に初めてドイツで歌って以来、毎年これを歌わないとなんだか物足りないような気持ちになる曲となりました。

 

これがこの第九の魅力なんでしょうかね。

というわけで、2017年元旦もしっかりと歌ってきます。

ここで歌うことで、その響きが何かを良くするきっかけとなることを祈って。

 

みなさまどうぞよいお年をお迎えくださいね。

 

第九   ベートーヴェン最大の交響曲の神話 (幻冬舎新書)

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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」

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  • アーティスト: ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団バーンスタイン(レナード),ジョーンズ(ギネス),シュヴァルツ(ハンナ),コロ(ルネ),モル(クルト),ウィーン国立歌劇場合唱連盟,ベートーヴェン,バーンスタイン(レナード),ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
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